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シルクロード 天空の道
第5日  (7月29日)

青海都蘭へ。 (都蘭泊)
 本日より4WDに分乗し、昨年NHKの新シルクロードでも放映された「熱水墓群」を見たあとゴルムトまではしる。
6:30 起床。よく晴れている。部屋は下着の半袖だけでは少し寒い。7:00過ぎ町にでてみるがまだ人は殆どみえない。道路はきれいに清掃してありごみひとつない。ホテルの前で写真写してもらおうとホテルに出勤してくる女性にカメラを見せシャッターおす格好すると彼女は一緒に写そうと誘われた思ったのだろうはにかみながら小生の横に立つ。あわてて近くにいた男性を呼びシャッター押してもらう。彼女小生との間を30cm以上もあけて立っている。8:00から昨日のレストランで朝食。オール野菜の炒めもの数種、お粥、大きな万頭、ゆで卵。ゆで卵食べるのに塩がでていない、一昨年から使っている”シオ”の中国文字を示し持ってきてもらう。今回の旅行で何回か ゆで卵食べたが、なぜか非常にスムースに殻がとれる。とヘンなことに感心する。本日からのドライバーのみなさんも違うテーブルで食事中。8:55 集合 ドライバー紹介あり6台に分乗。5台はトヨタ、1台だけ三菱、トヨタの5台はチームのようでお互いに無線連絡ができる。三菱車は今回のツアーが6台となったので臨時にこのチームに加わったという感じ。9:00 スタート、9:15熱水墓群への分岐。ここからジャリのがたがた道。このため本日から4WDになったと納得。川の流れに沿ってついたり離れたりしながら八つの集落を通過して 9:43熱水墓群に到着。お墓は山の手にある。ジャリ道は川に沿って上流の方へと続いている。ジャリ道から少し山の方へ入ったところに熱水墓群と書いた碑が二つある。その奥に台形の古墳がある。この周辺の山麓には1000の古いお墓があるとの説明。お墓は4〜7世紀の吐谷渾の時代のもの。現在も発掘中で発掘品は西寧の「青海省文物考古研究所」にあるとのこと。この発掘品の中の絹織物から一時期こちらがシルクロードのメイン道路であったことがわかった、という貴重なものもある。今日、見るのはこの台形の”1号墳”との鮑さんの説明だが、NHKの本では”熱水大墓”と紹介してあるもの。この台形は高さ30m、幅160m。

下、正面からの熱水大墓
 道ではなく、踏み跡のような滑りやすい坂を上って平らなところにでる。土の塔の前に十字形の掘ったあとがある。これが墓室でここから貴重な絹織物が発見されたようだ。掘ったままなのか、穴はデコボコで石ごろごろ、草が生え底の方は殆ど草で被われている。墓室の周りには石が積まれ、その間に水平に列をなして木も積み込まれている。この木が穴の上まででっぱっていて墓室を被っていたのだろう。直径15cmほどの木であるが樹齢は100年だという。このあたりの標高は3400m。この高台からみるとこの周りだけで、右に8基、左に7基の古墳が肉眼で見える。10:10 都蘭から路線バスで西寧に帰るという鮑さんを1号車が送っていく。われわれは古墳の下でまわりを撮影したりして、10:20 5台の4WDに分乗し出発。途中2回、菜の花のあるところで写真ストップ。11:03 国道にもどる。11:15 右、岩山の中腹に大きな真っ白な岩の見えるところでストップ。天葬台ーー鳥葬を行うところーーとのこと。
鳥葬を行う所。白い岩の下、谷間の(小さく見える)空色のところに遺体を置く
 道路からかなり遠いあの白い岩の下の方に遺体を置くのだそうだ。そのあたりにはタルチョに結ばれているのと同じようないろいろな色の布がみえる。岩山の上の方には大きな鳥が舞っているのもみえる。周りは土漠、草少し生えている。天葬台の近くは緑濃い。岩山には草木なく、岩だけ。ここで1号車合流。11:25出発。11:36 羊やヤギの放牧、麦畑(チンコー酒の原料?)もある、家も何軒か見える。11:50 香日徳(シャムド)の町に入る、3分もはしると家並み終わる程の小さな町。町外れのガソリンスタンドで給油後、ちょっと引き返し町中の食堂へ。12:10 ここで昼食とのこと。食堂の名前は「阿蘭大清真」ビールは雪花ビール、アルコール%3,3 冷えていない。王さんここは予約ではなく、ここに来てから決めたのでビール冷やすように連絡できなかったとのこと。了解です。ここもやはり飲み物は紙コップでいただく。料理でてくるのに時間かかったが、美味しかった。好評だったのはドライバーさんが新疆から運んだというスイカ。冷やしたわけでもないのに適当に冷たく、あまい。これはほんとうに美味しかったです。食事13:20まで、トイレ(ここのトイレはまぁまぁ)、写真等で出発は13:35.すぐに家はなくなる。ポプラの花か?白いものが多くついた木がある。(花には見えないので咲いたとは言いにくい)岩山の間の坂道少しのぼる。13:48 烏蘭山(3088m)の峠でトイレストップ。

 10分もはしると脱土山(3015m)右は地平線まで広いゴビ灘、14:10また小さい峠を越す、14:15 両側とも広いゴビ灘、なぜか自転車の人二人見かける(まわりに人家見えないのに)、遠くは霞んでいる。14:22 他にはなにもないのになぜかトイレの建物だけがあるところ通過。14:28 周りは広いゴビ灘、14:37 道路端に人がいる、すぐにもう一人いる。見渡す限り家は見えない。道路を清掃する人だろうか。(道路整備する人をトラックに乗せてきてポツンポツンと降ろしていくのをいつかのツアーで見たことがある。)14:43 写真ストップ、ドライバーの休憩も兼ねているのだろう。ゴビの中のまっすぐな道の運転が続いている、こういう道は眠気におそわれることがあるのだろう。ゴビ灘の中にポコンとひとつ岩山があるので目立つ。王さんに聞くと○○山(名前忘れました)とちゃんと名前がついている。このあたりでは有名なのだろう。14:58 家のあるところ、河原に多くの人がでて作業している。増水した時のため堤防を補強しているようだ。すぐに無人のゴビへ、道路に沿って高圧線の鉄柱がずぅっと続いている。

ゴルムトへの道。広いゴビの中をまっすぐに進む
 15:20 左右に逃げ水が見える。15:25 遠くに林がみえる。さきほどの村からこの25分間人の住んでいる感じはなかった。15:32 家の数軒あるところで停まる、商店もある。ドライバーさん休憩。店でのみものを買って飲んでいるドライバーもいる。右にポプラ並木の道路がある、この先に村があるのだろう。さきほど右に見えた林のところに行く道じゃぁないだろうか。標識はゴルムト140km (ウラ 都蘭 203km) 

 15:43スタート、私の乗っている(2号車 三菱車ーーメーターは走行315千km)どうもエンジンの調子がよくない、いくらかはしると止まる、2,3回繰り返し、300mほどはしったところでついにエンコ! ドライバーみんながよってきていろいろやってみるがエンジンかからない。リーダーの1号車のドライバーのこれを交換しないとダメという判断で(どこからか)部品調達することになる。それには時間かかるので2号車に乗車していた小生と(飲み仲間の)Kさんほかの車に移り15分の停車後、16:02 2号車をおいてスタート。道路はゴビ灘の中、16:40 ゴルムト 76kmの標識。かなりのスピードだ。17:17右に小さな砂丘が見える。17:21 右に林、そのあたりがゴルムトのようだ。市内の広い道路をはしる。タクシーも多い。ウルムチから来たドライバーはホテルへの道がわからないようで女性運転手のタクシーに聞く、結局このタクシーがホテルまで先導する。ホテルのところでいくらかの現金渡す。お礼か料金かまでは詮索しませんでした。

 17:50 ホテル到着。天龍賓館 三ツ星のマークがある。バスタブもある。水道の水は手をつけていられないほど冷たい(後で測定すると10℃ 冷たいはずだ。)夕食までにバスタブとお湯で洗濯する。19:10 ホテル2階のレストランで夕食。ビールは西寧産の金黄河 アルコール3,6% ちゃんと冷やしてある。料理もおいしい。ここのところ殆どどこの夕食でも出るトマトと卵の料理、あっさりしていてどこでも好評。ここでもでる。ビール2本追加、やはり旅行社で負担とのこと。20:05まで。まだ明るい。20:55水を探しに町へでる。冷凍庫にいれてある水をやっとみつける。−−ただまだ凍ってはいない、それでもこんどのツアーではじめての冷たい水。−−しかも1本1元、買う! 21:20〜西寧以来のバスタブにつかる。ゴルムトは天然ガスや石油そして塩などの産物のために人工的につくられた町で人口は20万人、ゴルムトはモンゴル語で”水の集まるところ”という意味だそうだ。広い道路の分離帯には巨大なサボテンのつくりものがならんでいて、最初目にした時はびっくりした。高度には慣れて息切れすることは少ないが集中力が落ちているようだ、なにかをやり終える前に他のことをしたり、代えの靴下を出すのを忘れてスーツケースに鍵をかけたり、自分で”なにやってんだ!”と思う。(ただ、”高所で飲みすぎよ!”という声も聞こえる気もします。−−)そんなこともありますが、本人はあかるく、呑気に22:40眠りにつきました。本日の走行(30日の朝見た2号車のメーターで) 394km(2号車修理のためにどこかに走っていればその分多くなっている。)

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