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シルクロード 草原の道 天山北路
第8日  (6月14日)

終日 カナス観光。カナス湖ボート遊覧、トワ人の家庭訪問等。       (登峪泊)
 本日は終日カナス湖観光。7:00 起床、昨夜は22:30まだ明るかったのに、7:00には日が昇っている。部屋はヒーターで暖かいが、洗面所は16℃、うすいセーターを着る。8:00〜夕食と同じレストランでバイキング式の朝食、方々の棟から集まってきた人で混雑。食事終わって外に出ると日がかげっている。セーターを着ていても寒いくらい。出発までに馬に乗って散歩する人もある。9:34出発、道路工事中だが、迂回路表示されていない「ドライバーが道路探しなさい。」と言う感じで2回バックするということもあり、ホテル村の入口のところまでもどるのに20分近くかかる。右折しカナス湖風景区入口へ、自然保護のためここで専用バスに乗り換え、チケット買うのにパスポート必要。10:19出発、バスは30人乗り、ドライバーの馬さんもここでは乗客。ここのガイドさんが中国語で説明しそれを燕さんが訳してくれる。カナス湖はモンゴル語で「美しい神秘の地」を意味する、標高1375mにある淡水湖で長さ25km、幅1,6〜2,9km面積 約40平方Km(ウルムチの天池の約10倍)という大きなフィヨルド湖で魚も多数生息している。以前は冬季は閉鎖されていたが、道路も整備され最近は冬景色も楽しめるようになったとのこと。バスは峠を越えて、カナス川のほとりに下ってカナス川に沿って走り、カナス湖に行くという感じではしる。このカナス川の中に”湾”と呼ばれる広いところがあり、流れが緩やかで湖のような風景のところがありここの風景がきれい。(カナス湖の写真としてよく見るのは1番大きいカナス湖本体よりこれらの湾の方が多いーーこの湾もカナス湖の一部なのだろうーーと、私は思っている。)周りには白樺、松、モミの木が多い、このあたりには樹齢300年の白樺もある、それでも幹の直径は30cmほどという。自然の厳しさを感じる。10:29 カナス川の一番狭いと言われるところに沿った道を走る。泡だった急流である。10:48 橋を渡るこのあたり冬虫夏草が多いとのこと。野生の牡丹も見られる。10:49 臥龍湾、10:51 月亮湾、 10:57 神仙湾 バスの左側、下にみえる。曇っているので水の青さは少ないがきれいだ。この三つの湾については帰りに写真タイムとるとのことで上る時は通過。11:04 トワ人の集落通過。11:11船乗り場近くの駐車場に到着。バスを降り(自然保護のための)木道を歩き、桟橋に向かう。風は冷たく、セーターの上にヤッケを着る。途中にあるレストランでは肉を切ってシシカバブーの準備中、ここから雲の切れ間に見える高い山は雪で真っ白。11:37”カナス湖”の大きな碑のあるところから下って桟橋に到着。桟橋にはいろいろな大きさの船がたくさんある。水は透明で小さい魚が泳いでいるのがよく見えるが曇っているので水面は灰色。11:49遊覧船乗船、36人乗りの船に中国の(14人の)団体と乗合い。11:54出発、途中奥の方にチラッと雪の高い山が見えるーー友誼峰(4374m)かもーーと思い写真写す、が後で聞くと今日の天候では友誼峰は見えなかっただろうとのこと。15分ほど進んだところで写真ストップ。客室から出て記念撮影、客室から天井の展望フロアーに上るのは垂直の小さいハシゴひとつで混みあったが、中国の若い青年は気持ちよく順番を譲ってくれた、その上この青年は記念写真のシャッターまで押してくれる。お陰でほのぼのとした気持ちで湖上遊覧する。謝謝!手摺につかまっていないとよろめくほど船は揺れる、手摺に腰をつけてシャッター押す。曇っているので山の草や針葉樹の緑も、湖面の水の色もくらぁ〜いのが残念。カナス湖にはトワ人が神様として崇める大きな赤い魚が住んでいる(2003年にここを訪れた北京の人は撮影に成功)そうだが、われらの船の周りには現れなかった。12:32桟橋に戻る。12:38 湖畔で集合写真、この頃からポツポツと雨が降りだす、シシカバブーの準備をしていた昼食のレストランへ急ぐ。昼食はバイキング、他の団体と一緒になり混雑。ビール(WUSUビール)はFさん購入のものいただく。5元だそうだ。ここまで運んでの5元は安い。食事中には雷を伴う大雨となる。しかし、幸運にも通り雨で食事の済んだ13:30頃からは日もさしてくる。雨もあがったので14:15までフリータイム。小生は晴れた時の湖面を見たくて、桟橋に行く。途中、広場の池に写った雪山を撮影、晴れてくると雪山の白がきれいだ。桟橋へ下りるところのあの大きな碑の手前に新しいトイレがあるので寄っていく。非常にきれいだ。13:45 湖畔へ、水面は青空を写して空色に輝いている。大きな碑のところにもどるとその先に展望台があるので行ってみる。ちょうど湖が流れ出すところが見えるところ。右は静かな湖面で水が青と空色、向う岸近くは薄緑にわかれているのが見える。(写真(24))
写真(24) カナス湖、水の色は3色
 左は急流で青い水が白く泡立って流れている。まわりは松やモミの木という風景。晴れると全ての色が鮮やかで一層美しい。14:15〜バスへ移動、14:20マイクロバスに乗る、バスは他の団体と乗合いで満員、立っている人もいる。14:26トワ族の集落のところで下車、トワ人の家訪問。トワ族は独立した民族として認められていなく、(モンゴル族トワ人と言う感じ?)カナス湖周辺にのみ住み、人口は2000人。(写真(25))
写真(25) トワ族の集落
 チベット仏教を信仰、遊牧と狩猟で生活していた。1980年代はじめまでは物物交換で生活していた、(その頃)衣料は動物の皮、言葉はあるが文字は持たない(現在はモンゴル文字を使っている)という民族だそうだ。家は木造、ログハウスに近い木の組み合わせもある。屋根も板張り、部屋は板の上に絨毯があり客はそこに座る。揚げたパンという感じのオヤツ、バター茶、小さい茶碗に少しの牛乳酒(アルコール9%)等いただく。牛乳酒はすこし酸っぱいが匂いはなく口当たりはよい。アルコールを全然飲まないという人の分もいただく。お酒は祝酒歌と共にこの家のお嬢さんが小さい茶碗渡してくれる。お礼は”アチタ”(=ありがとう)。当主の芦笛演奏、笛とともにノドから声も出ている感じ、そしてお嬢さんの踊り、オドリは手の動きが主体、顔を上下に動かすのも特徴、回転はない。説明は奥さん、燕さんが訳す。(後で燕さんに奥さんの言葉は何語?と聞くと、中国語とのことーー彼女はトワの人は語学の天才です。と言っていた。モンゴル文字を使っているということはモンゴル語も話すのかもーー)それにしても僅か2000人の民族がこの経済社会の中に住んで言葉を主に独特の文化を守っていけるのだろうか?大変心配です。15:20 カナス湖の方から来たバスを止めて乗車、この頃からまた雨降ってくる。村はずれには学校もある。15:26 道路をはずれ橋を渡った広場で大きいバスに乗り換え、このバスも乗り合わせ、小生の隣りは中国の女性。このころ雨はひどく雹となる。カナス湖に行く時もここで乗り換えるのが普通だそうだが、今日はサービスで乗り換え無かったとの燕さんの説明。15:41 神仙湾 (雨あがる)、5分写真ストップ。(写真(26))
写真(26) 神仙湾
ここの水は白っぽく見える。下まで遊歩道あるが、そこまで行く時間は無い。隣りの中国の女性は写真撮影に降りないので小生が通路側に座る。15:50 月亮湾、やはり5分写真ストップ。ーー<写真(27)1895>−−ここでは水は青。15:58 臥龍湾 やはり5分停車。(写真(28))
写真(28) 臥龍湾
ここの写真は方々でみた気がする。今泊っているホテルにもある、絵葉書でも見た。今日のここの水は緑に近い色。バスはこれからは停車なく、16:33 バス乗り場到着。すぐにわれらのバスに乗り換え。駐車場には(ここまでの)バスがたくさん停車している。カナス湖観光大人気という感じ。16:41発、ホテル近くまたグネグネと迂回路を通って17:04ホテル到着。ホテル到着時はまた雨が降る。ここの天気は変りやすい!!部屋にもどりシャワー使用。何故か手が荒れてガサガサ、ハンドクリーム使用する。雨があがっているので18:40〜散歩する、バスのところで馬さんバス点検中、このバス、シートにはまだフィルムのカバーが残っているし、走行距離もウルムチで乗った時に48367kmと少ないのでいつから使っているか(筆談で)聞いてみる。2006年6月から使用とのことまだ1年の新車である。まぁこれからも故障はないだろうと安心する。19:30〜夕食、お客さん少なく、われらの他に2テーブルのみ。ビール(WUSU)1本オーダー。燕さんに聞いてもらうが、冷やしたのはない。それでも気温が低いのでまぁ飲める。20:20夕食終わる。売店へ本日は水1本 4元。本日バーベキューはお休みとの情報はいる。やはり宿泊客少ないためであろう。20:40部屋へ、寒いのでヒーター入れる。部屋の湯沸し器でお湯を沸かし持参の味噌汁を飲む。身体が温まってグー。22:00まだ明るいが寝る。本日の走行距離、90km(ホテル〜バス乗り場往復10km+乗合(カナス湖往復)40km) (累計 2256km)
 朝、星がきれいだ!という話を聞いたので3:00頃に起きて空を見る。雲があるのか満天とは行かないが真上の方にキラキラと輝く大きな星がいくつか見える。窓の外は寒い、すぐに窓を閉めてねむる。

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