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シルクロード 草原の道 天山北路
第4日  (6月10日)

バリコンからバリコン湖、唐の時代の烽火台を見ながらジムサルへ。  (ジムサル泊)
 本日はバリコンからジムサルヘ行く。6:40起床、室温16℃下着のままでは寒い、少しうすい雲があるが晴れ。昨日修理した靴を履く、接着はちゃんとできている。良かった!7:55〜朝食 7種の料理、お粥、万頭。ミルクティーは塩味、これが所謂「ツァイ」とのこと。ノンベエの小生にはよく合うお茶だ。8:25チェックアウト、8:40バス出発、8:50バリコン故城の城壁が右側に見える。立派だと思ったら2002年に修復したものとの説明がある。8:50烽火台見えるこれは清の時代のもののようだ。8:55右に湖見える、これがバリコン湖だ。バリコン湖は塩湖、まわりは塩が析出し白い、標高は1585mとのこと。9:00〜9:08バリコン湖 写真ストップ道路横には文字は消えているが石碑がある。(写真(8)) 
写真(8) バリコン湖
恐らくバリコン湖と書いてあったのだろう。湖は集落の先だが、写真は(高い)道路から撮影する。ここの方が湖が良く見えるのだろう。湖の対岸には何の工場か真っ黒の煙をモクモクと出している煙突が見える。9:20〜9:30道路左側に烽火台あり写真ストップ。この烽火台は唐の時代のものとのこと。烽火台の築かれた時代の違いは築き方の違いでわかる。唐の時代のものはレンガは使われていなく”、はんちく”(中に葦をいれて突き固めたもの)、清の時代のものはレンガを積んだものという違いがある(と思っている)。烽火台のところまで行って唐の時代の土に触れてきた人もいる。少しはしると左側広い草原、その先は針葉樹の林のある山、草原の中に集落が点点とある。(写真(9)) 
写真(9) バリコン湖近く、遠くにカザフ族の集落二つ見える
これらの村はカザフ族の村だとのこと。この風景は見事だ。9:42放牧のラクダ見える。9:45ムーレイ県200kmの標識あり。10:00頃〜草の少しあるゴビ灘、その先に岩の多い丘、ずうっと先は岩だけの山という風景続く。10:07道路に二人の人(夫婦?)見える、道路の下にロバ車がある。周りには家もパオも見えない。道路からかなり離れたところからロバ車で来てバスを待っているのだろうか?10:12 家3軒見える、稀に羊、馬の放牧も見える。10:20 羊の大きな群れ。10:20左前方遠くに天山山脈の雪山見える。10:40 3軒の家見える。10:50 渓谷にはいる、すぐに上りにかかる、カーブの多い坂を登る。10:57 峠を越える。草もある広い盆地へ出る。すぐにガソリンスタンドや商店もある集落通過、集落の近くには放牧の羊も見える。11:07また少し坂を上り峠を越える。時々家が見える。11:20頃から草が濃くなる。11:35麦畑もある。11:37〜11:41並木道を走る、並木の向こうは大きな集落、ガソリンスタンドもある。集落を抜けると広い草原、ラクダが数頭見える。11:46 こんなところにも烽火台がある。11:55ムーレイまで50kmの標識のところ通過。12:00トイレストップ、前方は平野、振り返ると遠くに低く岩山が見える。あの岩山の方から来たのだ。12:10 10頭以上のラクダが道路のすぐ近くにいる、写真ストップ。このタイミング 添乗員、ガイド、ドライバーの意志疎通は見事。12:15 このあたり道路に沿って鉄条網が続いている。草も小さく、少ない。ガイドさんによるとヤギの放牧のし過ぎで草が無くなったので放牧を禁止し、牧草を再生中とのこと。羊や牛は草の根っ子までは食べないが、ヤギは草が不足すると根こそぎ食べてしまうので放牧を何年か止めて草を再生しなければならないとのこと。このため廃村になったところもあるという、その廃村がバスから見える。10軒以上の家が放棄されている。錆びた風車がまだ立っている侘しい光景だ。12:25烽火台が見える、風化で細くなっている、文字は見えないが近くに石碑がある。かっては観光スポットだったのだろう。左には天山山脈の雪山が見える、10:20に見えた山が近づいてきた感じ。12:38前方に木の多い広い平原が見える。12:47道路近く畑が多い、作物は麦とアブラ菜。

 13:00大きな町ムーレイ(市内人口7万人)のレストランに到着。ガイドさんだけ先に降りてレストランチェックOR交渉しOKサイン出てからみんなバスを降りる。店先で羊の肉を切って串に刺してシシカバブーの準備中。われらは2階の部屋に通される。ラグ麺(具は5種類)、(写真(10))。 
写真(10) ムーレイ県での昼食、ラグ麺。麺に写真の具をのせて食べる。醤油のぶっかけでもOK
シシカバブー、デザートは(昨日 ガイドさんの買った)スイカ。ビールはWUSUビール。よく冷えていて美味しい、1本追加(10元)。シシカバブーも美味しかったが、ラグ麺はそれ以上に好評で麺がすぐ無くなり御代り。食事を終わり1階に下りると「超市」(スーパーの意)があり、だれかが水を買うと1元とのこと。今までで最も安い。小生も1本買っておく。14:10出発。14:15 レストランにトイレがなかったので、ガソリンスタンドでトイレストップ。(きれいなトイレでした。)ムーレイの町を出ると進行左側(南側)にずう〜っと天山山脈の雪山が続く、天山北路を走っているということ実感。14:55〜15:15長い並木、(写真(11))。
写真(11) ムーレイ〜ジムサル間の並木道
 この近くが奇台の町なのだろう。16:05 右折するとすぐジムサルの町に入る。16:12 ホテルに到着。トイレ休憩、14:28出発 ジムサル特産というジャガイモ畑の中の道を走り、北庭都護府へ。ジャガイモには小さな白い花が咲いている。16:45 北庭都護府に到着。ここは紀元前一世紀(前漢)には「金満城」という名で車師国の都であった。640年(唐の時代)に辺境警備のため「北庭都護府」が設置された、城壁は南北1,5km、東西1kmもあった。明の時代に破壊され、今は唐の時代の城壁が途切れ途切れ残っている。城内はところどころに建物の基台のような高いところがあるが、荒れ果ててゴビ灘で見られるような植物がてんてんと生えている。(写真(12) 
写真(12) ジムサル北庭都護府
城壁の上から眺めると対面の城壁は遠いので、往時の大きさが想像できる。城壁の上で同行のどなたかが”遠くで武者達の声が聞こえるようーー”とおっしゃっていたがそういう想像ができる方には違った風景が見えるのだろう。17:00バスのところにもどると何人かの人がまっすぐの並木道を歩いている。その先に見える建物が次の目的の西大寺とのこと。”若い人は歩いているようです”と添乗員さんが言ったように聞こえた。特に”若い!”のところがはっきり聞こえたので歩く。このセリフは効いたようで殆どの人が歩く、並木の木陰は涼しく快適に歩く。10分ちょっとでお寺の入口に到着。このお寺は高昌王国の時代の仏教のお寺で千佛洞がある。今残っているのは宋や元の時代のものが多い。お寺の門(入口)にいる人はホテルのロビーで見た人、ホテルの(経営者?)人が西大寺の管理人も兼ねているようだ。門の奥は大きな建物建設中。千佛洞全体(小さな丘)を建物の中に納めてしまう博物館を建設中とのこと。(写真(13))
写真(13) ジムサル 西大寺、中央右の土の下に千佛洞がある
 工事中のところを進んで行くと千佛洞の見えるところに1,6mくらいの高さのレンガの壁がある。壁の前に木製の簡単なハシゴがあり、添乗員さんが壁の上に登って見る。壁の向こう側は幅1,5mほどの溝になっていて渡れないという。彼女は工事用の板を取り寄せ橋を作り千佛洞の方に渡って見せる。これを見て、管理人と工事現場の人が打ち合わせハシゴと(板を3枚横につないだ)橋をつくることにする(と燕さんが説明)。工事現場から板や釘、人も来て作業すること15分で臨時通路完成。シートの上をおそるおそる歩いて千佛洞に到着。以前に来た観光客には千佛洞へのアプローチは全て断ったとのこと(来年の5月までは見学できない)だが、添乗員さんのデモンストレーションが効いたようだ。(拍手!) ここの千佛洞は1979年に発見されたという、今回は15窟発掘された中の六つの窟を見る。(2/3は未発掘とのこと)1番下の層:9mの涅槃像、壁画には回鶻文字も残っている、2番目の層:小さい窟二つ、像は破壊されていて壁画だけが残っている。赤がきれいに残っている。1番上の層:3つの窟、脚の組み方の違う菩薩像がある。きれいな足の指が印象に残った。工事をしている人たちも見たことないのか、何人かがわれわれのうしろについて見学していた。

 18:25バス出発、18:42ホテル到着。ホテルは4階建てだがエレベーターはない。クーラーあり、バスタブなし、110V電源なし。ドアーはタッチカード使用。夕食前に散歩に出ていたFさんが靴屋があると知らせてくれる。一応修理してあるが、いつ剥離するか不安なので買っておきたいと言っていたので気にかけてくれていたのです。感謝!19:40〜夕食、7采+スープ、ビールは黄河10,5(蘭州産、アルコール4%) 味はうすい。最初に出たのは良く冷えていなかったが、追加(10元)の1本は良く冷えていた。20:30〜靴を買いにでる。小生の足はスマートでなく幅広、甲高というスタイル。26cmのサイズはあるが、4E,3E等はない。横がすこし窮屈だが、スニーカー買う、90元を70元まで値切る。(すべて筆談で交渉) ついでに水を売っている店に寄る、冷蔵庫の中をチェックするとキンキンに凍ったのがある。1本買う、0,9元(この旅行中でもっとも安かった)−−1分という紙幣でおつりがくる。21:10ホテルにもどる。本日の走行距離386km。(累計 1253km)

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