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インド旅日記
第4日  (11月22日)
本日は一日バナーラス観光。<予定:サールナート。ドウルガー寺院。ヴィシュワナート寺院。ダシャーシュワメードガートでプージャ(礼拝)を見る。>
朝方寒くて部屋のクーラーOFFにする。6:45起床、7:40頃少しの間停電。7:50〜朝食へ。本日たまたま日本人6名同じ時間に朝食、一緒になる。朝食はバイキング。焼きそばのような料理(=チョウメン)が美味しくこれをメインに食べる。

朝、ファクナさんが「いばらきさ〜ん」と呼びかけるといばらきさん「は〜い」と答える。呼びかけの”さ〜ん”が独特で明るい雰囲気で楽しい。これから毎朝続く挨拶。
9:00出発予定でみんな集合しているがガイドのダバルさん来ない。ダバルさん、15分遅れてくる。渋滞のためか、忙しかったのか、単純におくれたのか不明。みんなこの程度の遅れは気にしていない。みんなの雰囲気から小生も別に問題にすることないという心境になる。クンナさん「行きたいところあれば言うように」とのことで上記になったようだ。これがこのグループ旅のよいところ。

9:18車で出発、9:45サールナート到着、ここは釈迦が最初の説法をしたところで4大仏跡の一つ。ひなたは暑い。まず靴を脱いで寺院にお参り。お坊さんの団体が説教を聞いている。周りの壁にある釈迦の生涯を描いた壁画は戦前に日本人の画家が仕上げた作品とのこと。続いて境内を歩いてとなりのダメーク・ストゥーパへ行く。途中、ストゥーパを囲む鉄柵の外から手を中にさし出して物乞いしている子供を連れた母親たちが集団でいる。この中の一人の素っ裸の子が母親の所を離れて何か悪さをしたのか警備の男に怒鳴られ、叩かれて泣き叫びながら母親のところに逃げ帰る。何をしたのか分からないが凄い剣幕だったのでこちらも一瞬固まる。

ストゥーパは入場券必要。売り場近くで少女が小さい子を抱えて物乞いをしているが暗さはない。中にはやっと歩けるようになったくらいの小さい子が抱かれたまま手を出している。これには心を動かされたが、一人に渡すと私にも、私にもと取り囲まれてしまうと聞いているので見ないふりをする。小生入場券を持って間違って入口と違う方向に進むと彼女たちに笑われる。
物乞いの少女
 
ダメーク・ストーパ 
 
 ドゥルガー寺院&一緒に行った人たち  クンナさん撮影

ダメーク・ストゥーパは6世紀に建てられたもので直径26m、高さ13mの台座の上に31mの塔が建っている。一部破壊されたところもあるが残っている外側の細かい装飾はきれいだ。すぐ近くに発掘された広い僧院跡のレンガの土台がある。このあたりで釈迦が初めて説法したのだとのこと。釈迦が初めて説法した時のこのあたりは鹿の住む森だったとのこと。


11:00出発。11:50ドゥルガー寺院着。(ドゥルガーはシバの妃である。10本あるいは18本の手に武器を持つ戦の女神)メインは戦の女神であるが、周りに、悪をはらう神様。学問の神様。お金の神様。縁結びの神様等いろいろの神様が祀ってあり熱心な信者たちがそれぞれの神様にお参りしている。われわれも一応一巡する。

12:30お参り終了しホテルへ。13:03ホテル到着、(夕食、朝食と同じ)ホテルのレストランで昼食。やはりチョウメンを主に食べる、デザートのマンゴーのアイスクリームがおいしい。14:10食事終了。16:20までFree time 。女性4人はオイルマッサージというのに出かけるとのこと。小生は部屋で休む。休んでいる間に短い停電が何回かある。16:20 オート力車2台でヴィシュワナート寺院へ出発。オート力車に初めて乗る。シートは殆ど板という感じで揺れがクッションなく直に伝わるし、混雑の中、急ハンドルでの横揺れもきつく乗り心地はよくない。16:40 力車を降りて歩き、狭い横町に入る。横町に入るところに迎えに来ていたダバルさんの知っている長身の人について行く。ここのガイドさんのようだ。幅1,5mほどの狭い道が入る人、出てくる人で大混雑、その雑踏の中を時にはオートバイが走るので押し合いへし合いという状態でスムースに進めない。ダバルさんの"どろぼうがいます。貴重品に注意してください。”という(意味の)声が聞こえる。両側は土産物を主とする商店だが道が狭く、両側の建物が高いので光が入らず店の照明も暗いので道はかなり暗い。フラッシュを使うのもはばかられる雰囲気なのでフラッシュ使わずにシャッター押す。(後で見るとおおブレでボケボケで写真になっていない。)少しの距離なのに20分もかかり寺院へ向かう別れ道のところに到着。ここでロッカーのあるところに寄り、カメラ、携帯電話等財布やパスポートなどの貴重品以外は全てひとつのロッカーに(全員のものまとめて)預けるように言われる。これから先は土足もだめということで靴もぬぎ、汚れた時はティッシュで拭いた方がおちやすいということを聞いたので素足になる。荷物ロッカーに入れたところのすぐ前で時間をかけた厳重なボディーチェック(女性は囲いの中に入って)があり、あの長身の人の後について更に細い道に入る。少し進むと今度はパスポートチェックがある。一人の女性係員がいちいち丁寧にパスポートナンバーを書くので結構手間がかかる。さっきの人について更に進むとお寺らしきところに入る。とにかくうす暗い。小生が彼のすぐあとについていたので小生に説明してくれる。上の方に金色の丸い屋根が見える、99,9%のピュアーゴールドだと説明(それで黄金寺院)、つづいて四角い囲いの中にリンガが収められているところに行って説明してくれるが英語理解できない。どうも「これも神様だ。」言っている感じ。同じ境内にイスラムのモスクがありミナレットが見えるところにも案内してくれる。ヴィシュワナート(世界の主)寺院は5世紀に開基されたが12世紀以降イスラム教徒の攻撃で数回移転、大伽藍は破壊されモスクに改造された。現在ある金箔で覆われた黄金寺院はモスクの一角に18世紀に建立されたもの、シヴァ信仰の中心地として全巡礼が目指すところ。(と後で知る)。とにかくこのガイドさんについて行かないと帰れなくなりそうなので懸命について行く。帰りはさっさと歩くのでうしろの人遅れそうになる。スピード落としてもらおうと思って”you too fast"と言うと”oh I high power"と言って意に介しないで全然スピードおとさずどんどん歩くので懸命について歩く。17:43長身のガイドさんについてロッカーのところにもどる。ロッカー開いたところで荷物を各自で回収し、靴を履き、雑踏の中を横町への入り口のところにむかってひたすら前の人について歩く。両側に土産物屋ならんでいるのはわかったが見る余裕ない。18:00入口の広い通りにもどる。日暮れてうす暗い、狭い通りや寺院がうす暗かったのは時間のためでもあってよけいに暗く感じたようだ。寺院なので実際にはかなりの面積があるのだろうが、私の感じではうす暗い狭い空間で黄金の屋根とイスラムの尖塔を見て四角い囲いの中央に祀られたリンガ(このリンガは寺院建立当初から祀られているもので非常に古く、大切なものーこれも後で知るー)を拝んだということ。ただ凄く多くのインド人がお参りしており、外国人は見かけなかったことよりなかなか行けないところで秘仏を見たということなのだ。れいこさんが盛んに以前は日本人は入れなかったと言っていたので、きっとれいこさんのリクエストで実現したことだと思う。インドをよく知った人でしかもそれなりのガイドをつけないと行かれないところにお参りし、貴重な体験できたこと、感謝。

ここからは歩いてガートにいく。大混雑の中を歩く、物乞いも多数。足が悪く立てなくて”すねと手”で移動しながら片手を出して物乞いしている人もいる。5分ほどでガートのところに着く。すでにプージャーは始まっているようで音楽と歌声が聞こえて、明るい照明の下で五人の僧による祈りも行われている。階段はいっぱいなので離れたここから見るのだろうかと思っていると、われわれをそこに待たしてダバルさん下に行く。少しするとわれらも下に連れて行ってくれる。階段にみんな座っているが、その間に通路として空間がありその通路を下りて行って祈りの5人の僧の中央のすぐうしろで演奏し歌っている歌手のすぐ近くまで進むとおじさんが上の方の自分の店から椅子を運んできて通路に並べてわれわれを座らせてくれる。とにかく特等席で見ることができる。このおじさん席をつくる権限を持っているのか?あとでも空いたところに席をつくり人を座らせている。後でクンナさんと話していたわれわれのすぐ近くに座っていた家族連れの紳士は国会議員だとクンナさんが(帰りに)教えてくれる。プージャーは聖なるガンガーにむかい、太鼓とアコーデオンの伴奏での声量豊かな歌、それに合わせてのロウソクのたくさん灯った燭台を持っての踊るが如き祈りが延々1時間以上続く、歌う人も祈る人も1時間以上ぶっ通しで交代なしである。
 
プージャの特等席。奏者の間にオレがいる  れいこさん撮影
 
プージャ:祈る人 ー本の表紙に載った人ー いばらきさん撮影 
最後の方で曲がスローになり哀愁をおびたメロディーになるとヒンズー教徒でない私でも亡くなった肉親を想い敬虔な気持ちになる。途中プージャーの歌が録音されたCDの販売があり、今歌っている歌手のものという雰囲気なので1枚(100ルピー=160円⇒安過ぎる)買う。19:10頃プージャー終了。クンナさんは国会議員さんと話している。ファクナさんは歌手と話している。小生は歌手の方に行く。ファクナさんは歌手にどれくらい払えばプーリーに来てくれるか聞いたのだとのこと。(27日に書く「プーリーのビーチフェスティバル」にこの歌手を呼ぶことを考えたのではないかと、27日ビーチフェスティバルみてから思った)小生は歌手とツーショットで写真うつしてもらった後で、先ほど買ったCDを見せて「このCDはあなたが歌っているものか?」と尋ねると「NO! ANother Singer」という答えでちょっとがっかりする。ーー後日譚:このCD(DVD,VCD,MP3と書いてあるので、帰国後DVDプレーヤー、パソコン、CDプレーヤーといろいろ試したが日本では再生できなかった。ーー19:54力車乗車、20:10ホテル着。

20:45〜ホテルのレストランで食事、クンナさん「国会議員食事に誘っておいたので後で来るかも知れない」とのこと。結局この日は来れなかったがそれにしても凄い人脈&行動力だ。ビールは昨日と同じROYAL CHALIENGE.クンナさんが言ってくれているので今日は最初からよく冷えている。食事はバイキング、タンドリーチキン、数種類のカレー、本日はキャベツを茹でたものが美味しくてたくさん食べる。本日飲む方も盛り上がりビール4本、おそらく半分は小生が消費。21:55食事終了。

夕食後女性4人は結婚式に参加(インドの結婚式はパーティー会場に行くとだれでも参加してくれということになるのをれいこさん経験済み。)しみんなで楽しんできた
とのこと。小生はホテルの前のパーティー会場を屋上から見るべくエレベーターで屋上にあがるが残念ながらホテルの前の会場は灯りついていない。本日はこの会場では結婚式ないようだ。部屋にもどり大きなバスタブに十分お湯をはり入浴する。23:40就寝。

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