home

程表・ルートマップへ


前の日へ       次の日へ

シルクロード 天空の道
 第13日  (8月6日)

カラクリ湖観光   (カシュガル泊)
 本日はパミール高原、標高3600mのカラクリ湖を訪ねる。6:50起床、外は真っ暗。動くと暑いので夜中にきっていたクーラー使う。腹の調子は回復している。薬よく効きました。8:00〜夕食食べたところで、朝食。たくさんの種類の料理、この旅行でははじめてパンもたくさんの種類がでている。9:00出発、運転手と簡易のガイド席をいれて、33名乗りのバス。ガイドのパリダさんいろいろと説明してくれる。カシュガルの人口は350万人、90%がウイグル、70%は農業、市内の人口は38万人。「ウイグルの首都はカシュガルです。」という説明が印象に残った。ここでも小学校では中国語からスタートするのと、ウイグル語でスタートし3年生から中国語を始めるのと2種類あるが、最近は(将来の進学のため)最初から中国語の希望者が増えているそうだ。9:10キジル川渡る。ウイグルのお墓もみえる。土で窯のような形をしたもの。上が尖がっていて小さいのは一人用、上が丸く少し大きいのが家族用。亡くなってからの1年間は毎週木曜日にお墓参りしコーランを読むのだそうだ。随分念のいった弔いをするのだと感心する。9:15 カラクリ湖に向かう314号線に入る。この道路が遠くパキスタン、ラワルピンジまでつながる「中パ公路」(=カラコルムハイウエイ)なのだ。カラクリ湖まで約190km、それから100kmでタシュクルガンそしてさらに80Kmで中パ国境のクンジュラブ峠ヘとつづく道だ。9:20 ソフ県にはいる。古い住居を壊し、道路を拡張し、高いアパート建設中である。古い家はレンガとポプラの木で建ててあるが、アパートは鉄筋コンクリート、外気の影響受けやすく、クーラーも必要になるだろう。9:35ゴビになる。右遠くには岩山、左は低くなっていて遠くには林がある。このあたり真上の方は青空だが、低い方には雲が出ている。9:48 カラクリ湖までのバザールのある最後の村、オーパル村で写真ストップ。ここのバザールで何人か果物を買う、小生も(1)スモモ紫色大きいのー2コ(2)スモモ赤い小さいのー7コ(3)梨ー1コ 1元づつ買う。10:10牛の放牧、小さい集落通過、10:20学校のある集落通過、このあたり数軒程度の集落はいくつか見られる。10:32 オイタグ村通過、前方に赤い山が見えてくる。少しはしるとりっぱな土産物店があるここでトイレストップ。女店員が”こんにちは”の日本語で迎えてくれる。店の前はガイズ川、広い大きな川だ。川の向こうは赤い山、
赤い山(オイタグ山)

 土色の層が斜めにはしっている山もある。下流側にもあか〜い山がある。このあたり標高1800m(高度計を持っている人がいる)風は爽やか。小生2003年には「カシュガルの火焔山」と名づけたが、オイタグ山とちゃんと名前があるようだ。11:00くもってくる。このまんまだとコングールもムスターグ・アタも見えない。カラクリ湖晴れていること祈る。11:10道路一部決壊しているところ通過、11:20道路工事中のところでストップ。ガイズ川のすごい雪解け水で道路が侵食されて半分なくなっている。人海戦術で補修中。山側を少し削り、川側のあまり端っこを通らないようにして片側交互通行中。大勢の人が石を運び、現地製作の太い針金を編んだ袋にいれてこれを道路からテコで川の中に落として、これ以上侵食しないように工事中。「ここのところ晴天が続き洪水なのです。」という説明は現地へ行かないと納得しにくい。大きな石の袋が濁流の上に見えているので帰りにはここが崩れてなくなっていたということはなさそう。(と思うことにする。)11:35 ガイズ検問所。全員バスを降りて旅行社の参加者名簿の順にパスポートを提示しながら係り官の前を通過。ここには有料(5角)の公共トイレもあり、土産物や飲み物を売っている店も検問所の前後に何軒かある。われらはさっと通ったが時間がかかることもあるのだろう。検問所の左奥に頂上は雲の中だが、中腹に雪のある山が見える。コングールはカラクリ湖より手前から見えると聞いていたので王さんに{あれはコングールの一部ですか?」と聞くと「続きでしょう」という。それにしても雲は厚い、雨もポツポツしてきた。カラクリ湖よ晴れていてくれと祈る。12:03 左側、川の向こうにキャラバンサライの跡が見える。12:05 高いところに雪が見えるがその上は雲の中、高そうな山だ。すぐ左下に○○温泉と書かれた建物が見える。12:10家族、子供数人休んでいる。すこしはしったところでは男の人3人さっき子供がいた方向に歩いている。近くには家は見えない。12:15 橋をわたる。12:22 直進タシュクルガン125km、右折、木吉多 80km の標識のところ通過。この道からはずれて80kmもいったところに村があるのだろう。12:24 ブルン湖に到着。高台の景色のいいところの道端は土産物の店20軒近くがならんでいる。バスや、四駆も止まっていて人も多い。少し進んだ土産屋さん多くないところで、写真ストップ。
ブルン湖
 湖岸には牛や馬の放牧もみられる。ここの標高は3200m。2003年に来た時ここの風景に大感激したが、2回目の印象は初めて見た時よりも砂の白、山の黒、水の青のコントラストが弱くなっている感じ。実際は変わらないのが、インパクトの違いだろうか?それでもすごい風景ではある。この湖の名前は”ブルンクリ”(ブルン:三角、クリ:湖)だそうだ。2003年の旅の記録では”ブルンクルン湖”と書いている。多分”ブルンクリ”にご丁寧に自分で”湖”をつけたのだろう。天気は晴れ、でも高いところには雲がかかっている。12:50〜(パリダさんが教えてくれる)コングール山が左にみえるところはしる、時々雲の中からピークのように見えるところが現れるのでその都度撮影する。しかし全体の姿が見えないので本当の頂上が見えたかわからない、見たような気がしない。コングールがかなり後方になる13:10までの20分間、首が痛くなるほど左側を見つめつづける。実は2003年コングールもムスターグ・アタもバッチリ見たつもりでいた。ムスターグ・アタの氷河をはさんだ二つの峰の南側の方のピークをコングールと思っていたのだ。その後の調査でコングール山はカラクリ湖の南側にあることを知り、今回の旅で是非見てやろうと思ってきたのだ。こだわっているのです。(今回の添乗員さんのたびの記録では湖に向かって左側 コングール山(7719m)、右側 ムスターグ・アタ(7546m)とわかりやすく説明してある。)13:20 左にカラクリ湖見える、3分程で湖畔の駐車場に着く。標高は(高度計では)3520mとのこと。すぐレストランへ。料理は7品、+スープで上等なのだが、ご飯はパサパサで美味しくなかった。オーパル村のバザールで買ったスイカとハミウリもでる。これはおいしかったです。われらは3000mオーバーなのでビールないがビール飲んでいるグループもある。ビールは”USUビール”参考までに値段だけ聞いてもらうと10元とのことでした。食事終わる頃コングール山今までで一番よく見える。二つの高いピークがあるが、このふたつがそろってはっきりみえたのは初めて、さっそく撮影。

やっとすがたをみせたコングール山(7719m)
  
 これでコングールも確実に見たと確信する。一方ムスターグ・アタの上の方は依然として雲の中。14:10食事終了、14:15集合写真撮影し、自由行動。湖の方にいく、「馬乗りませんか」の声が聞こえる。屋根つきの屋台のようにならんでいた土産物店は場所を湖岸から離れた駐車場の方に移動し数も減っている。(ブルン湖へ移動した店もあるのではないだろうか)標高3600mだが、晴れているので
寒くなく、ちょうどよい気温。湖の水に手をつけてみるがやはり冷たくはない。駐車場近くの土産物店覗く、何かよくわからないが木彫りの民芸品を買う。人間の顔だが、鼻の下にひげをたくわえ、目はつりあがって怒ったような怖い顔、なによりも不思議なのは周りに10ッコもの丸い穴があいていること。何か祀られていたものについていた雰囲気を感じる。が、実際はどうか?土産物店の台にビリヤードの台(の古いもの)が使われていること発見する。トイレにもいくが、改良されていて2003年のように風の影響で困るようなことはない。15:00出発。15:10バスの後方にムスターグ・アタのピークが一瞬見える。15:15川の中の電柱倒れているのが4本もある。なんとか電線はつながっているようだ。川原に立っていたが増水で水中になったのだろう。でも電線切れたらどこまで停電になるのだろうか。15:27後方にムスターグ・アタはっきり見える。バスのウシロの席で何回かシャッター押す。1分ほどの挑戦でやっと成功。今回もムスターグ・アタは最後に姿を見せてくれました。
かえりのバスから振り返りやっと会えたムスターグ・アタ (7546m)

 15:40コングール山の見えたところ通るが厚い雲の中で上の方は何も見えない。15:40〜ブルン湖の横をはしる。15:57橋のところ、(来る時には反対側に座っていたので見えなかったが、)家が数軒ある、人も見える。ここの人が12:10に見えたところにいたのだ。近くの川沿いの温泉の建物には”公格尓温泉”と書いてある。ここの少し下流の方の道路端に石を並べた店があって、女性2人と子供3人がいる。行く時に(12:10)家族が休んでいるように見えたのは実は営業中だったのだ。それにしてもお客さんはあるのだろうか。われらのバスはスピードおとすこともなく通過。16:22住居跡見える、道路工事の時の宿舎か。16:25右 川のむこうに集落が見える。すぐガイズ検問所、帰りはパスポートと本人の照合なく人数チェックだけ。16:50 に11:20に通過した工事現場通過、石を川におとす作業はまだ続いている。17:10 朝も寄った赤い山の見えるところの店でトイレストップ。土産みる人もあるが買った人がいたかどうかは不明。18:00前 オーパル村通過、朝ほどの人は見えない。よく晴れている。市内近づくとバスのスピードおちる、ここも取り締まりの影響。

 18:50ホテル着。ここは暑い。部屋にもどると楽団の音が聞こえる。{ひとたびはポプラに臥す」にも書かれている歌舞団の練習なのだろう。団員は入れ代わっているのだろうが、10年以上つづく伝統だ。ご立派。夕食までに入浴、大きなバスタブにゆっくりつかり、日本のタオルで十分洗いさっぱりする。ベッドにネッコロガッテ気がついたのだが、天井の装飾は手がこんだものですばらしい。夕食前に朝買ったスモモ食べる。小さい赤いのは結構甘い。紫の大きいのは子供の頃食べたすっぱいなつかしいスモモの味。こちらの方が今の日本では食べられない味、ありがたく味あう。20:00〜夕食、ロビーに集合するとロビー前の木陰でウイグルの歓迎の音楽と踊りのミニショーがある。夕食は踊りと音楽の練習が行われていたところの舞台つきのオープンレストラン。希望の人数が集まればここでも民族舞踊のショーがあるのだろう。このツアーも終了間近、みな打ち解けて話もはずみ飲む方も盛り上がる。1)このホテル連泊でバスタオルが(交換されず)そのままだった話。実は小生も交換なし、聞くとこによると使ったものはバスタブのところにかけておくのだそうだ。小生は棚に使いましたよという感じで丸めておいていたがそのままだった。いままではそれでもちゃんと新しいものになっていたのに。2)オーロラを見た話:アイスランドはオーロラだけでなく風景もすばらしい。オーロラは白っぽい(色の少ない)のが多いが赤や、緑や、黄色の色がついたののすばらしさは言葉では伝えられない。3)仏塔等の遺跡の好きな人はインドがお薦め。インドの方が中国よりも原形をとどめているものが多い。4)カムチャッカの間欠泉の数、規模、噴出す回数の多さ。等等みなさんの感激されたことを聞いているとまだまだ行きたいところがどんどん増えてくる。ビールは新疆ビール、すべてよく冷えている。盛り上がって飲んだビールは5万本ではないが14本。21:30まだ明るい中をフラフラと部屋へもどる。梨を食べてバタンキュー。本日の走行193KM。

このページのtopへ

 前の日へ      次の日へ

 日程表・ルートマップへ

home