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シルクロード、カラホトとゴビ砂漠紀行
第8日  (8月4日)
四駆で沙漠の中を嘉峪関へ   (嘉峪関泊)
 本日はゴビ砂漠を嘉峪関に向かってひた走る日。7:00より朝食。小皿2皿に2種類づつの野菜の副食、バター茶、羊の内臓のスープ&ご飯とシンプル。種類も、量ももう少し欲しい。(もっとも、じぶんちの朝飯を考えれば上等だがーーー)8:00集合、昨日の6台(今朝は時間にちゃんと揃っている。)に昨日とは違う組み合わせで乗る。8:15出発。すぐ家の無いところになる。道路はいいので快適に走る。9:05 青空トイレ。このあたりはポプラ並木の道路。小さな白いものがたんぽぽの種のようにふわふわと飛んでいる。ポプラの種だ。9:17道路分岐している、左側の道路へ入る。ゴビの中のまっすぐな道を快適に走り続ける。対向車も殆どない。9:40放牧のラクダが見える。9:50車は道路から外れ土漠に入る。道路はあるが、すごいデコボコ。土漠も揺れるが、道路のデコボコの揺れの方がもっとひどい、揺れがひどいというより歩くほどのスピードしか出せないところもあり、そういうところが続く。(これは工事中のところの迂回路で何回も経験済み。)9:55左遠くにコンクリートの大きな建物見える。この建物の方に続く錆びた線路もある。(後でガイドの朱さんに聞くと昔は軍隊が使っていたが、いまは放棄されているとのこと。)10:10こんどは右に家が見える、遠いのではっきりしないがやはり廃墟のような感じ。10:15砂漠の真中でストップ。車揃うのを待つ。7分ほど遅れて最終車着く。このあたり(ほんの一部山が見えるが)ほぼ360度地平線という景色。
周りはこんな風景のゴビを走る
あの山を越えて山のむこうへ。轍の前の白いのは前の車の砂ボコリ

 まさに沙漠の真中!われらの6台の車とそれに乗っている人間のほかは見えるもの全て自然、人工物は無い。10:32出発。同じような所をはしる。左遠くに岩山見える。色は黒が多いが赤、くすんだミドリというところもある。山までの遠く、広いゴビも茶色が主体だが、同じように黒いところ、赤みがかったところ、くすんだミドリのところもある。そして山すそには吹き寄せられた白い砂のところも見える。遠くの山は馬頭山脈で2000mくらいの山なみ。このあたりのゴビの標高が1200mくらいある(そうな)ので高くは見えない。11:18トイレストップ。さっきと同じ(と思う)車の整備も。約10分で整備完了。社長といわれた人が活躍している。車は山の方に走る、山どんどん近づく。

 このあたりから車は道路を走るように縦にならんで走る。道はデコボコ”揺れ”激しい!どうやら峠越えをするようだ。12:18谷の入口というところでパオが見える。遊牧民のパオのようだ。車は谷間をどんどん進んで行く。山中走ること20分でまたゴビの原に出る。ゴビの原を下って行く。12:40右側遠くにゆっくり動くトラック3台とそのトラックの巻き上げる砂ホコリが見える。あのあたりに道路があるのだろう。トラックが見えてから20分ーー13:00前に道路にあい、道路を走る。この道路はトラックが何台か走っている。しかし、道路は穴ぼこだらけでゴビよりもスピード出せない。それでも難渋するトラックを何台か追い抜く。13:20道路工事(穴ぼこを埋めている)のブルトーザーもに会う。13:35ゴビの中、道沿いにたった1軒だけーー外には見渡す限り何も無いーーレンガの建物+パオがある。ここで昼食。
昼食の場所
昼食後もこんな風景の中を走り続ける。中央の白いのは前の車の砂ボコリ
 われわれはパオを使わせてもらう。昼食はおにぎり、味噌汁、カップラーメン(これが日本よりずうっとボリュームがある)、ソーセージ、ゆで卵、きゅうり(1本丸かじり)、&ザーサイ。という豪華版。ラーメンと味噌汁のお湯はドライブイン?にたのむ。パオの土間に厚い透明フィルムでパックしてある西夏ビールをみつけたが(おにぎりや味噌汁で手が塞がっていることもあり)売り物であるのかどうかも聞かなかった。(ノンベェーはちゃんと見つけてはいましたよ!)レンガの建物の中には夫婦らしき二人と小学低学年と言う感じの少年が見える。ザーサイ以外全て食べる。満腹!!(沙漠のど真ん中、きゅうりのまるかじりはおいしかった。)14:30出発。でこぼこ道を走る。5分も走ると「酒泉 173km」の標識がある。

 15:05青空トイレ。このあたりから舗装道路。
 15:15右側に稼動中の鉱山がある。社宅も多く、相当の人が住んでいるようだ。この鉱山のところから道路はっきりと良くなり、スピードもあがる。11時頃から15時前までの揺れは激しかった。つかまっている手の皮がむけた人や頭を打った人もいたそうだ。小生助手席でシートベルトしていたので飛び上がることはなかったが、シートベルトが食い込んでくる思いは何回もした。15:40前方遠くオアシスのミドリが見える。16:00には前方遠くに長いミドリのベルトが見える。酒泉のあたりか?ミドリはかなり下に見える。このあたりはまだ標高高いのだろう。16:05停車、6号車待つ。10分ほどで6号車到着し出発。16:23緑地に入る。タマリスクが咲いているところも走る。16:45何故か道路に成人の男性が転がっている。徐行し、よけて通過。オート三輪の運転席のうしろに家庭用の大きな扇風機を付けこれを回しながら走っている人もいる。16:50金塔の町通過。町では農産物の市もある。17:10左遠く雲の中に祁連山見える。17:20 クワ、鎌、鋤、包丁等鍛冶製品の露店が多い杯茂多に近い字の町を通過。17:30酒泉の町(中心は通らないで)通過。
午後の風景。朝から走り続けること7時間、まだみどりは見えない

 18:00嘉峪関のホテル(嘉峪関賓館)到着。固原から6日間ガイドを務めてくれた朱さんとはここでお別れ。元気のいい案内ありがとう!謝謝! 彼は明日鉄道で銀川に帰るという。銀川まで直行列車で11時間の長旅だそうだ。ホテルはこの町の大企業である酒泉製鉄グループの経営の四星ホテル。日本円の両替もできる。(レートは成田よりは円高=こちらで替えた方が有利。)部屋には冷蔵庫もある。110Vの電源もあり、電気カミソリ充電。19:00出発夕食へ。嘉峪関のガイドは周さん。7分でレストラン着。大きなレストラン、人気があるのだろう賑わっている。種類もボリュームも多い。ショウピンというネギ(と小麦粉)の焼き物もでる。ビールは蘭州産 黄河ビール(アルコール4%)と武威産 西涼ビール(アルコール4,3%)温度管理上等で美味しい!アルコール%は西涼の方が高いが、黄河の方がコクがある。追加1本10元、2種類を1本づつ追加。20:25レストラン発、5分でホテルにもどる。本日の走行423km。額済納を出発して約10時間居眠りすることもなくゴビを見続けた一日であった。気持ちが高ぶっているためか疲れは感じない。大きなバスタブの風呂にゆっくり入ってから、寝る。

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