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シルクロード、カラホトとゴビ砂漠紀行
第5日  (8月1日
銀川から阿拉善左旗(アラシャンサキ)へ。途中広宗寺、延福寺。 (左旗泊) 
  本日は途中一つのお寺に寄るだけでひたすら阿拉善左旗をめざす。実は現地ガイドさん(朱さん)との相談で当初の予定(日本でもらった日程表)を変更し昨日銀川の観光を全て済ませていた(ようだ)。(当初の予定表だと本日 西夏王陵に行くことになっていた。)7:05より朝食、昨日と変わらず。7:25 例のスーパーに行く。例の文字を出すとこの間の店員さんがレジにいて女性店員に何か言ってくれる。女性店員が冷蔵庫を探して凍った水出してくれる。1,5元。

  9:00過ぎスタート。(本日よりバスの外に荷物専用車がつく。バスの荷物室小さいのか旅行社の荷物(8日目の昼食等)多いためか荷物をバスの座席に積まないと荷物庫に入りきらないため)9:20町並み途切れる。(旧市外を出る?。)10分足らずでまた町に12,3分走ると家のない原っぱになる。9:55昨日見た西夏王陵入口を通過。10:00 1,2号王陵見える所で写真ストップ。1,2号王陵は道路からかなり離れており、そのうえ曇り空で霞んで見える。安いカメラではいい写真撮れない。荒野に大きく数字の入った四角に色の変わったものが見える。軍隊の標的だったとのこと。このあたりには何年か前まで軍事施設があり立ち入りできなかったとか。道路はやがて峠への登りにかかる。10:30 三関口明長城で写真ストップ。
寧夏、内蒙古自治区境界碑:卑のすぐ隣りが長城、長城のつづきは右奥の方に見える
明の長城を切断し現代の道路が走っている。この長城のところが寧夏回族自治区と内蒙古自治区の境。境界を示す(残っている長城と同じ高さの)大きな四角な柱があり、それぞれのサイドに”寧夏””内蒙”の文字が書いてある。この境界のところは長城を削り現在も道路工事中。道路で切られてはいるが、両側に高さ4m、幅3mの赤い土の長城が続いている。ここから更に10分ほど走って峠を越える。賀蘭山脈の低いところを越えたのだ。しばらくは谷間を走る、11時過ぎ左前方にオアシスの緑と沙漠が見える。テンゲル沙漠だ。道はゆるやかに下っている。11:20左はオアシスの森、その先は砂漠、右はゴビ、ラクダも見える、ずうっと先に賀蘭の山。という風景の中を走る。いよいよ殆どの地図には何も書いてない所に入ってきたのだ。11:32 右折し山の方に入る。すぐ登りになる、15分ほどで南寺入口に着く。(ここは日本でもらった予定表にはなかったが昨日銀川の観光を全て済ませたのでサービスで追加してくれたらしい。)ここで入場券購入。ここからバスに乗ったまま更にはしる。大きな門を抜けるとあちこちの岩にさまざまな絵が描かれている。最近寄進されたらしい絵などは鮮やか!ピッカピッカ!坂道をゆっくりと3分程走り駐車場に着く。駐車場近くにはたくさんのパオがある。パオは宿坊やレストランになっている。その中の一つのパオでモンゴル料理の昼食。肉料理5種類、全て羊。珍しかったのはスナネギの炒めもの。もともとは沙漠に生えていた植物だがこれを栽培して食べているのだそうだ。にらを細くしたようなサイズだが円形でちゃんと中空になっている。これがシャキシャキしていて美味しい。ビールはこの間からよく出ている西夏ビール(アルコール4,0%)。高地であり、雨もすこしパラついていて涼しいのでビールは追加しない。でもこんな山奥でどのくらいの値段か興味あるので市場調査とか言って一応聞いてみる。5元とのこと。レストランのウエイトレスはモンゴル模様の上着にジーパンというスタイルのほっぺの赤い元気溌剌という娘さん。ツーショットでの写真にも(ちょっと恥じらいながら)快く応じてくれる。小生も一枚!
南寺と宿坊:パオが宿坊、
上の方右が本堂、左が舎利塔


  13:00よりお寺見学。南寺は広宗寺とよばれ、1756年建立。元々ラマ教の寺があったが18世紀にダライラマ6世がここで生活しその後亡くなったことから舎利塔ができ大きな寺となった。現在よりもっと大きかった。それは山の上の方にお堂の跡が何ヶ所も残っていることよりわかる。最盛時には500人ほどの人がいたそうだが今は少ない。参道は「商店街」と書いてある大きな門を通ってのぼって行くようになっている。ところがこの50m以上はあるこの参道、両側に土産物店、食堂(飯店)の看板はあるが営業している店は皆無。殆どが空家、人がいる(住んでいるかどうかはわからない状態)家は3,4軒。食事中の家もあるが商売はしていない。ゴーストタウンという感じ。ここをのぼると本殿下の広場。ここのまわりにも土産物屋がありこちらは何軒か営業中、商品は奇石、民芸品が殆ど、フィルムもある。でも客はいない。本日われら以外の参拝客を見かけたのは数人。本殿と大雄宝殿(ダライラマ6世の舎利塔が収められている。金、銀、宝石のちりばめられた舎利塔は戦争などの危機には山奥に隠し守り通したという。)の二つに参拝。団体で参拝すると一人一人に線香を渡してくれる。(これでよいのだと思い)仏教式で拝む。線香タダでは申し訳ないのでお賽銭あげる。スイッチをいれると舎利塔を中心にネオンのように点滅するカラフルな電気がつく。帰ろうとするとき本殿の方のお坊さん(身なりからそうだと思う)に声をかけられる。頭が薄い(彼は人工、小生は天然)同士で写真を撮ろうということのようださっそくツーショット一枚。彼はご機嫌の様子。他の人にも声をかけている。どうやら頭の同士の問題ではなく写真を写してもらうことに喜びを感じているようだ。13:55バス出発。途中岩絵のところで写真ストップ。どうもあまりに鮮やかだとお陰を感じない。お金持ちが来世の幸せを願って寄進したはずだが、現世で更に金持ちになることも願っているように(こちらの方が強い?)不信心の私には思えてしまう。14:25もとの道にもどり左旗に向かう。14:38左旗の町(正確には左旗県の巴彦浩特の町)に入る。
左旗の奇石市場
奇石市場の沙漠のバラ
14:45延福寺に着く。このお寺は阿拉善旗王の家廟(隣りが王宮)で一般の人は入れなかったラマ教と仏教の混合寺院。門は閉まっており、門の脇のチケット売り場にはだれもいない。ガイドさん大声で呼ぶが出てこない。そのうち通用門のようなところを見つけ中に入り切符売る人連れてくる。この間5分!のんびりしたものだ、というより入場料を払ってお参りに来る人殆どいないのだろう。ここでは清の乾隆帝から賜ったという四カ国語の文字(漢字、チベット文字、モンゴル文字、満語ーー漢字は乾隆帝の直筆と言われる)で「延福寺」と書かれた額が貴重である。屋根瓦は元は黒かったのだろうが、今は殆ど砂の色、これは王宮の方の屋根も同じ。

  15:12発 15:15にはホテル(龍信賓館)到着。ホテルの部屋はバスタブもありクーラーもしっかり効いて問題なし。16:00よりガイドの朱さんの案内で市場へ。最初 野菜中心の市場、入口で何軒かが”スナネギ”だけを売っている。その奥が野菜市場。左旗は塩の産地ということで塩を買う。岩塩ではなく塩湖の塩を精製したものとのこと500g1元、1袋買う。続いて同じような造りの奇石市場へ”サバクのバラ”といわれるものが大小さまざまある、その外、木の化石のようなもの。水晶の中に植物の入ったもの。赤や黒のつるつるとした石、動物を連想させる形の石等さまざまな大小の石がある。価格も1元のすべすべしただけの石やバラ一個だけの1元のものから1m近いたくさん花のついたサバクのバラ、化石、そして黄色や緑が鮮やかに混じった大きな石等1000元単位のものまである。ここで希望者は自由行動(小さな町なので迷うことなくホテルには帰れる)小さいバラ2個と鳥の形をした小さい石を買う。バラの方は安いので指での交渉。鳥の方は筆談。加工と書いて×印をつけ次に自然?と書くと相手は天然と書く。ここから値段交渉。最初の値段五十元、首を振るといくらなら買う?という(読めないがそう解釈)漢字、20元と書く、相手30元と書く、もう一度20元に○をつける。相手25元、もう一度20元に○、相手首を振る、結局25元で購入。通りには”1元ショップ”もある。帰りに水を買う。例の文字を示すと冷蔵庫探してくれる、キンキンに凍ったのがあり1元。17:00ホテルに帰る。

  18:00よりホテル内のレストランで夕食、野菜中心のモンゴル料理。あっさりしていて美味しい。殆どのお皿が残り少ない、みなさんお口に合うようだ。ビールは西夏ビール 追加1本 5元。野菜中心にするようにオーダーしていたとのこと。しかし、最後まで肉料理は出ない。添乗員さん”肉料理を追加しましょうか”ということでシシカバブー注文、串にさしたのではなく皿に盛って出てくる。ウイグルのシシカバブーのあの強烈な香料ではなくニオイも少ないので食べやすい。ビールによく合いました。19:45〜ホテルの最上階のホールで民族舞踊。観客は我々のツアーだけ。即ちわれわれのツアーのために催してくれたようだ。正確には民族歌&舞踊。歌からスタート、民族衣装のりっぱな体格の女性、声量十分。次に男性、こちらも声量十分、ゆっくりしたテンポで朗々。踊りはまず若い踊り子二人の舞踊。その内ジーパン姿の若いー高校生かと思うようなー5人の踊り子到着。この人たちも民族衣装を纏い踊る。踊りは"手”の要素が強い。踊り子のお化粧はうすい。高校生かと思った5人も音楽学院卒業のプロで20歳とのこと。歌手は男女2人づつの4人。いずれも迫力十分でした。馬頭琴の演奏もあり、あの哀愁の音を聞くとはるばる来たんだなぁ。との思い強い。。最後には歌手の人と並んで写真サービスもあり20:55 お開き。本日の走行 146km。

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