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シルクロード   の旅
第4日(7月11日)
 麦積山石窟観光後、蘭州へ  蘭州泊


 本日は麦積山石窟見学後、蘭州までの約400Kmの旅。ここのホテルの水は冷たい、顔を洗うのが気持ちいい。6:30より朝食、ホテルレストランにてバイキング。オレンジジュースが暖めてありました。7:10ホテル出発。よく晴れている、朝のこの時間は涼しく、爽やか。麦積山石窟までは約50Kmとのこと。25分ほどでメイン道路から分かれ、麦積山への道へはいる。いい道路工事中(=造っている)、となりにすばらしい舗装道路が途切れ途切れに見える。年内には完成するだろうとのこと。今使っている道は舗装なしデコボコ。ガイドさんマッサージつき道路とおっしゃる、とにかくよくゆれる。バスもスピードだせない。自転車で走っている人が多い。ガイドの路さん、歌のサービス。「草原情歌」、中国語による「北国の春」等熱唱。すごい美声。30分ほどはしり(この30分がすごかった。でも来年は新しい道路が完成してこの無料マッサージもなくなるだろう。)左折して小さな峠を越える。麦畑の多い広いところに出る。麦の収穫中。村の外れに麦積山の名前の由来になったという大きな麦藁の山がいくつも見える。途中日本でいうヘルスランドに近い"温泉"(と書いてある)も見られる。多数の貸し浮き輪が見えるのでおそらくプールもあるのだろう。9:00チケット売り場着、窓口ひとつに人がならんでおり、処理ゆっくり、ゆっくりで路さんチケット買うのに5分以上かかる。チケット売り場の近くでチケットの枚数とバスの乗車人数が合うか確認。9:10、チケット売り場近くの駐車場に着く。石窟にはトイレないのでここで済ましておく。トイレ有料(5角=約7円)、きれいである。ここらあたりの標高は1700m、日陰は涼しいが日差しは強い。坂道歩くこと約10分で展望広場に。写真でみていた麦積山というとここからの風景というところだ。あの大きな三尊像のレリーフが高くほぼ正面に見える。みなそれぞれ写真撮影。何人かの人が大きなカメラを持って写真とりませんか?という感じで寄ってくる。ポラロイドカメラでの商売のようだ。日本人はもちろん、中国の人も殆どカメラを持っているので写してもらっている人見かけない。ここで石窟の入場券購入続いて特別窟の見学手続き。今日は混雑していて特別窟の鍵がなかなか返って来ないとかで広場で待つ。待つこと約30分、大きな鍵束を持った人が来て石窟の見学開始。
麦積山 東崖正面
麦積山 東崖 三尊像
黄土高原 岩の間の畑
黄土高原 山の上までの段段畑

麦積山は高さ142m、石窟は地上20〜80mの崖に194窟現存しており、7000体を越える塑像や石刻像、1300uにもおよぶ壁画が残されている。石窟は後秦〜清代までの長期にわたって開削されたものとのこと。ここでは中国”4”大石窟のひとつといわれていました。アップダウンを繰り返す1400年の歴史のある階段は一段一段が大きくかなりの運動になりました。添乗のMさん見学した各窟の概略を旅日記の中にまとめてくれました。たとえば、13窟(隋・磨崖大仏・高さ15m・20年前に修復された)。44窟(西魏・ここの仏像の顔立ちは美しく東洋のモナリザとも呼ばれる)というふうに。というところだが、今はっきり思い出せるのはこの二つと西崖の摩崖仏の三つ。一生懸命説明してくれた人には申し訳ない。もう一つ西崖の特別窟が狭く気をつけていても塑像に身体のどこかが当たってしまう人が多いらしく、かわいい御手が削れて中の麻の繊維や土が出てしまっていた。早く対策をたてないと御手が無くなってしまうのではないかと今でも気になっている。また高いところでの見学中にミンミン蝉の鳴き声が聞こえた時にはなぜか子供の頃の田舎を思いました。11:50駐車場発、天水へ。途中道路沿いの川の向こうに延々と鉄条網があったので何か?と聞いてみるとこのあたり自然保護区で立ち入り禁止なのだとのこと。(松が多いがマツタケの盗難防止ではないらしい。−−このあたりマツタケが採れるかどうか?は聞き忘れた。)また山の上の方に塀に囲まれたお寺のような建物が見える。あれはなんですか?と聞くと”何十年か前のお金持ちの家の跡とのこと。日本の大庄屋の屋敷跡というところか。と解釈しておく。時に麦の脱穀をしている風景に会うが大勢の人が集団でやっている。
  13:30昨日と同じレストラン到着、昼食。昨日好評で一皿お代りした野菜は今日はない。ビールは昨日と同じだが歩き回った後なので一段とおいしい。昨日の写真送るのでといってここのレストランの住所書いてもらう。14:15レストラン発蘭州へ、ここでガイドの路さんとはお別れ。それにしてもあの美声はすごかった!ありがとう。路さん!!14:45 天水そして西安から400Km近くついたり離れたりしながら一緒だった”い水”ともお別れ。
  バスはゆっくりと峠へ向かう。かなりの坂道。峠への道の両側段段畑、峠まで段段畑、峠を越えても段段畑。遠く山の上まで段段畑。もちろん途切れ途切れに集落もある。作物は主に麦ととうもろこし。麦は黄色で収穫期。それにしても水は?やはりその年の天候によることが大きいとのこと。これが黄土高原のみどりのところ。この山のむこうはどうなのだろう。今見えているところも高いところは土と岩の世界。時に町も見える。片側1車線の道路、追い抜きはかなり危険をおかす。対向車のスピードダウンを強制するかたちでの追い越し多い。でもわれらのバスはその中では安全運転。16:15秦安県という所を出たようだ。16:30右側に町、通イ(さんーずいに胃 という字)の町、この近くのガソリンスタンドでトイレタイム。トイレは問題ない。昭和20年台の”国鉄”の田舎の駅をご存知の人ならあれに近い。即ち男性の小は並んで1本の溝に流すというやつ。大は汲み取るまでは前の人のものの上に積み重ねるという感じ。多くはこのかたちが多い。とにかく平地から山の上まで殆ど畑そして集落という景色を4時間近く走り片側2車線のハイウエイに出る。遠くには土と岩だけのあまり高くない山が見える。ガイドの王さんあれが黄土高原の景色ですよ。明日からはこの景色がたくさん見られますよ。という。
  19:15左に黄河、右に蘭州の町という所通過。このあたりではそんなに大きくはないがそれでも”おお、これが黄河か!”という思いで黄色い川を眺める。19:35蘭州のガイド 李さん乗車、直接レストランへ。19:45より夕食。ビールは”五泉ビール”と”蘭州黄河ビール”アルコール%も4,3%と中国の中では高めでコクもあり美味い。(いやとにかくビールは冷たければ大体おいしい!)価格は10元、やはり蘭州は市内人口220万人という大都会だ。価格もそれなりに高い。21:00ホテル着。本日の走行距離約470Km.それにしても段段畑の連続に中国の広さを感じた1日でした。
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